マラケシュ心中

マラケシュ心中

中山可穂はわりとすき 文章に心地良いリズムがあって平易で読みやすい
このごろは本を読むのもめんどうだのでかんたんなおはなしじゃないと読む気もちにもなれない
描かれているのは この作家さんが得意とするところの女性と女性の恋愛
この世の果てに追い詰められて行き場が無くていっしょに死ぬしか途はないようなつよく激しい愛
会話文がひどく気取ったかんじでちょっと物語にはいりこめなかった
370P読むのに3日もかかっちゃった

 恋がいつか必ず終わるものなら、わたしたちは恋人同士になるのはやめましょう。何も契らず、何も約束せず、からだに触れ合わず、それゆえに嫉妬もない、いかなるときも自由で、平明で、対等な関係のまま、いつまでも離れずに、この世で最も美しい友になりましょう。

そんなじゅもんで抑えつけることのできないきもちがあるのだとおもった