生きながら火に焼かれて

生きながら火に焼かれて

『名誉の殺人』 のおはなし
十七歳のとき恋をしたために身内によって火あぶりにされ
瀕死の火傷を負いながらも奇跡的に救出された女性の自伝
彼女が生まれ育った村では女性が男性と目を合わせたり話をしたりするだけで娼婦扱いされてしまう
娘が結婚前に恋愛するなどということはもってのほかで
家の恥なので家族は会議をひらいて娘を殺さねばならない
家の名誉をまもるために娘を殺すということは
罪にならないばかりか英雄扱いされることなのだった
女性には何の権利も自由も与えられていない村での暮らしのようすや
救出されてなおも続く苦悩など
読むほどにひどいおはなしで息が詰まる思いがした
『名誉の殺人』 ということがいまも地球のあちこちで行なわれていることを知った


Yahoo!辞書−新語探検−名誉の殺人
http://dic.yahoo.co.jp/tribute/2004/12/07/1.html
スアドさん来日インタビュー
http://www.sonymagazines.jp/new/nonfiction/fire.html