空中庭園

空中庭園

第一章は 4人家族の娘の視点から
第二章は 4人家族の父親の視点から
第三章は 4人家族の母親の視点から というふうに
全六章からなる物語は 家族以外のひとの視点も加わって 一章ごとに語り手がかわり
読み進めていくうちに あやうい家族のようすがわかってくるしくみだった
前の章の謎が つぎの章で解けたり 人物の裏表が垣間見えたりした
人間関係って誤解のうえに成り立っているのだなあ などとおもう
荒井良二さんの描いた表紙の絵は ちゃんと物語にでてきた場所が描かれていて
じろじろみると なかなかおもしろい