彼女のこんだて帖

彼女のこんだて帖

角田光代さんの書いた お料理をつくる場面が出てくる 15の短篇の合間に
そのお料理の 写真入りレシピが 載っている本
眺めていると おなかがすく
角田さんの短篇は まえのおはなしにちらり出てきたひとが つぎのおはなしの主人公で
リレーみたいに つぎつぎ主人公が かわってゆくのだったが
さいごのおはなしは さいしょのおはなしにつながっていたので 巧いなあとおもった
あとがきで 以前別のエッセイでさらりと書かれていた角田さんのおかあさんのことが
仔細に語られていて 胸にずしりと重たかった
ごはんって たいせつ
装画と挿画は 魚喃キリコさん