赤い長靴

赤い長靴

”連作短編集” 収録されている14編のおはなしは
つながったひとつの小説というわけでもないようなのだが
まったくばらばらの短編集というわけでもなく
ずっと日和子さんと逍三さんという夫婦のおはなし
だれかと真実わかりあうことのむずかしさや
ふたりでいるときのひとりぼっちのきもちについて考え
さらには しあわせな結婚生活って? などというような
いまのところ思い悩む必要のないことにまで考えが及んだ
せつなさやさみしさを感じとりながら読んだのだったが
さいごの三行は そこはかとなくしあわせなかんじがした