恋愛小説

恋愛小説

ハーフロック&ハーフブックキャンペーンとかいう
ウイスキーなどにちいさな本がくっついてくる
サントリーと新潮社のキャンペーンがあって
うちにはよしもとばななさんのちいさな本があるのだったが
そのときの5人の作家さんの5つの本が一冊にまとまっていたので読んだ
恋愛小説という本のタイトルどおり どれも恋愛のおはなしで
サントリーのキャンペーンだけあって どれもお酒がでてくるおはなしなのだった
川上弘美さんの 『天頂より少し下って』 は やわらかい語り口でとても読み易かった
声によって恋に落ちるという 出だしのところで だいぶんおはなしに惹きこまれた
小池真理子さんの 『夏の吐息』 は おんなのひとの ひとりよがりなかんじが嫌だった
篠田節子さんの 『夜のジンファンデル』 は さいごの2ページの展開に納得いかないかんじ
乃南アサさんの 『アンバランス』 は なかなかおもしろかた
おんなのひとの目線で書かれた章と おとこのひとの目線で書かれた章が 交互になっていて
ちいさな誤解が生まれていくようすや ふたりの心がすれちがっていくようすが 巧みに描かれている
こういうしくみのおはなしは すき
よしもとばななさんの 『アーティチョーク』 は こころがほんわかあたたたまる すてきなおはなし
わたしはウイスキーが飲めないけれども このおはなしにでてくるウイスキーはとてもおいしそうに思えた